個体値とは、ポケモンの能力を数値化したもので、最大で31までの値を持つことができます。厳選とは、生まれたポケモンの個体値を遺伝的に優れたものにすることを指します。通常、厳選では個体値の最大値である31を目指しますが、中にはあえて31よりも低い値を持つポケモンを厳選することもあります。
それでは、なぜあえて31よりも低い値をもつポケモンを厳選するのでしょうか。主な理由の一つは、トレーニングの節約です。ポケモンの育成には、個体値によるトレーニングが必要ですが、31や0よりも低い値を持つ個体を選んだ場合、トレーニングに必要なポイントが少なくて済みます。つまり、より簡単に育成を進めることができるのです。
また、厳選においては、個体値だけでなく、性格や技の覚え方なども重要視されます。そのため、個体値は完璧ではなくても、他の面でのバランスが良いポケモンを選ぶこともあります。例えば、「素早さ」の個体値が高いポケモンは選びたいですが、そのポケモンの「攻撃力」が低い場合、バランスが悪くなってしまいます。そこで、個体値を31ではなく、例えば20～28程度であれば、そのポケモンの他の能力が高くなり、より優秀なポケモンを育成することができるのです。
さらに、試合においても、抜群の個体値を持つポケモンばかりが強いわけではありません。個体値は重要ですが、育成や構築、バトルの技術などもポケモンを強くする大切な要素です。そのため、完璧な個体値よりも、自分の好みや戦略に合ったポケモンを選ぶこともあります。
以上のように、31よりも低い値のポケモンを厳選することには、様々なメリットがあります。個体値だけにこだわらず、バランスや戦略を考えて厳選することで、さらに強いポケモンを育成することができるのです。
