カロス地方には、伝説のポケモンのうち準伝説と呼ばれる存在が登場しなかったことが知られています。これにはいくつかの理由があります。
まず第一の理由として、カロス地方がローヌ川流域をモチーフにしていることが挙げられます。この地域はフランスの一部であり、フランスには準伝説を含む伝説のポケモンが多く存在します。そのため、カロス地方をモチーフにしている以上、伝説のポケモンを登場させる段階でフランスの伝説と競合してしまう可能性があり、制作側は避けたと考えられます。
また、カロス地方がモデルとなったパリでは、美術館や博物館にエジプト文化や神話生物をテーマにした展示物が多くあります。このような背景から、ポケモンの世界観においてもエジプト地方や神話生物が登場する可能性が高く、カロス地方においてはそれらを尊重することが重視されたと考えられます。
さらに、カロス地方ではケルディオやボルケニオンなど、通常の伝説のポケモンのサブとして「伝説のたまご」が登場します。これらは伝説のポケモンとしての力を持ちつつも、一般的な伝説とは異なる存在として位置づけられています。このようなポケモンが登場していることも、準伝説が登場しなかった理由の一つと考えられます。
そして、新たな伝説のポケモンとして登場しそうな存在としては、神話生物やエジプト地方に関連するポケモンが考えられます。例えば、神話生物として知られるシリーズの「ギラティナ」や「ズルズキン」、エジプト神話の神々にちなんだ「ライオネックス」などが挙げられます。
しかし、最近のポケモンの傾向として、伝説のポケモンが現実の伝説や神話と直接的につながるものではなく、より抽象的なテーマや原理を元にデザインされたものが多くなっています。そのため今後の伝説のポケモンにも新しいテーマやアイデアが取り入れられる可能性があり、興味深いポケモンが登場するかもしれないと期待されています。
