スポンサーとは、企業などがスポーツチームやイベントなどを支援することで、その会場や媒体などを通じて企業の宣伝や商品の販促を行う関係を指します。今回、ポケモンGOを運営するNiantic社は、日本の飲料メーカーである伊藤園とコンビニエンスストアのファミリーマートとのスポンサーシップを提携しました。そのため、ポケモンGOの特別なポケモンを手に入れたり、ポケストップやジムが特別に設置されたりという特典があるようです。
しかし、そんな貴重なスポンサーシップを手に入れたにもかかわらず、実際に参加した人々の声を聞くと、逆に自分たちが貢献したのにもかかわらず何も還元されなかったと感じているようです。具体的には、無料で提供されるはずのスポンサー限定のポケモンが手に入らない、ポケモンがたくさん現れるはずのスポンサー限定のエリアでポケモンが見つからないなどの問題があったようです。
そもそもスポンサーシップとは、企業と消費者の間で双方にとってメリットのあるやり取りが行われるはずです。しかし、今回のようにスポンサーの提供する特典が十分に届かない状況では、消費者側からの不満が出てしまいます。企業側も、実際に消費者に届かない限りは宣伝や販促効果が得られないため、スポンサーとしての効果が薄くなりかねません。
スポンサーシップというのは、単純な広告宣伝とは異なり、双方にとってお互いの存在が必要不可欠です。そのため、こうした問題が起こった場合は十分なコミュニケーションを図り、一緒になって課題を解決するような姿勢が求められます。今後もポケモンGOのようなスポンサーシップが行われる場合は、双方が相互に満足できるような関係を築くことが重要であると言えます。
