小学校の校庭に、ガチャガチャのイベントが開かれていました。そこには可愛い動物のぬいぐるみや、キラキラ光るおもちゃなど、たくさんの景品が並んでいました。
小学生のユウ君と幼稚園児のハルちゃんは、とても興味があり、早速ガチャガチャを回してみることにしました。
すると、何とハルちゃんが回したガチャから、大きなガラスの玉が出てきました。それを開けてみると中には、なんと人間の小さなお姫様が入っていました！
ユウ君とハルちゃんは驚きましたが、そのお姫様はとても優しくて、二人を見つけるなり、「こんにちは。私はガチャガチャのお姫様です。よろしくお願いします」と言いました。
二人はびっくりしたけれども、とても楽しくなってきました。今度はユウ君がガチャを回して、その中には小さな騎士が入っていました。そして、ハルちゃんが回したガチャからは、小さな魔女が登場しました。
二人は一緒に遊び、ガチャから出てくる景品で遊びました。お姫様の歌や騎士の剣の稽古、魔女の魔法を見せてもらいました。とても楽しく、ここはまるで本当のおとぎの国のようでした。
しかし、いつものようにガチャを回すと、次は小さなお魚が出てきました。そのお魚を見たお姫様は、「私、お魚が大好きなんです」と言って興奮し、ハルちゃんと一緒にお魚を追いかけ始めました。
すると、どこからともなく愛らしいイルカのぬいぐるみが飛んできて、お姫様が乗ることになりました。ユウ君とハルちゃんもイルカのぬいぐるみに乗り、一緒に泳ぎました。
しかし、そんな楽しい時間はあっという間に過ぎてしまい、ガチャガチャが終わってしまいました。お姫様は「楽しかったです。ありがとう。私も帰らなくちゃ！」と笑顔で言いました。
二人はさみしいけれど、またこのおとぎの国に来ることを約束し、あらためてお姫様とお魚の景品を回して、さよならをしました。
それから二人は、いつものようにガチャガチャを楽しんでいました。でも、心の中では、いつかまたおとぎの国に行けることを願っていました。
